川浦谷渓谷
川浦谷。山の宿ひおきに荷を降ろしたときに、お勧めのスポットとしてあげられたのが河浦谷渓谷でした。一応事前にインターネットで板取の観光マップなども調べてきて、川浦谷の文字は知っていましたが、ひおきでその読みが「かおれ谷」であることを知りました。
そして記憶が戻ってきました。かおれ谷…それはかつての憧れの場所のひとつだったのです。学生の頃、沢登も好きで大台ケ原山の有名な東の谷なども登ったことがありました。そして川浦谷は美濃の山に興味を持つもの、中部や関西に住む沢登が好きな人たちにとっては垂涎の谷でもあったのです。
当時「山と渓谷」という雑誌に掲載された紀行文を切り抜いて大切に保管していたことを思い出します。
板取川の最奥に位置し、技術的にも非常に難しい谷。そして銚子滝という幻の滝を擁する谷。それがあこがれのかおれ谷でした。
今では当時よりも上まで車で入れるようになっているのではないかと思いますし、一部には遊歩道も作られて、深く美しい谷を眺めることができます。残念ながら訪問した時には落石の恐れがあるということで遊歩道は通行止めでしたが。なんでも川浦谷の遊歩道から身を乗り出して谷底へ落ちた人や、落石にあたって亡くなった人が出たため、立ち入り禁止になってしまったとか。

これが観光客が見ることができる川浦谷の核心部。橋の上からの眺めですが、谷底までは50メートル近くあるでしょうか。削られた岩盤の間を急流がほとばしっています。とても美しいです。本当はこの淵に沿って…と言っても随分上の方ですが、遊歩道が設置されています。

川浦谷はこのトンネルをはさむように曲がりくねっています
もちろんこのあたりではシロウトが谷に下りることはできません。谷に下りることができるのはもう少し上流、神社があり、その入り口のところに駐車場とトイレが設けられたところからです。堰堤があって眺めは余りよくありませんが、渓流の雰囲気は味わえます。
下のGoogleマップの航空写真がちょうどこのトンネルをはさんだあたりです。
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